東町公園の竹林は、面積8.2ヘクタール、起伏と池に接した美しい地帯で、大阪みどりの百選にも選ばれています。竹の種類はアジア温暖湿潤地域に広く分布する「孟宗竹」です。この名前はその昔、母のために寒中に筍を掘り採った中国三国志時代の「孟宗」に因むそうです。
竹は60年に一度花が咲いて枯れると言われています。筍のシーズンが終わってから5月下旬~6月上旬に常緑樹と同様に新旧の葉が入れ替わります。それまでうっそうと暗かった竹林が、入れ替わった新葉で青空が透けて見え、地面は落ち葉でオレンジ色になり、今まさに美しい季節を迎えようとしています。俳句の季語で「竹の秋」と言われる季節です。
東町公園の竹林整備は平成15年10月に「千里竹の会」が豊中市と「公園等の自主管理協定」を結びボランティア活動として管理整備を行っています。竹の密生や立ち枯れなどの間伐、下草や細竹の駆除、4・5月は筍の間引き、外に出た筍の除去など忙しい仕事が続きます。
昨年から今年にかけては竹林外側の新しい竹垣作りに取り組んでいます。
途中台風被害にあったりして苦労しました。
毎年恒例となっていますが、今年も4月15日9:30より豊中市役所職員の方と千里竹の会のメンバーなど約30人が筍掘りを行い、春の味覚を豊中市、箕面市の養護老人ホーム永寿園(箕面白島)に贈りました。
千里竹の会は豊中市町公園の竹林整備のグループ、吹田市桃山台の竹林整備グループの二団体と、竹細工のグループと北千里高校の竹炭作りのグループ4つのグループで構成されており、木村凡之代表以下現在114名の会員を有しています。東町公園の竹林作業には吹田市、茨木市、川西市、尼崎市から多数の方の応援を頂いて行っています。活動日は毎週木曜と第2/第4土曜、4・5月は全土曜となっています。昨年一年間の活動日数は71回延べ615名でした。東町の皆さん、竹林整備に興味をお持ちの方は是非ご入会下さい。市民の大切な竹林であり、次世代にきれいに残したいと思っています。70歳前後の高齢者ばかりですが、元気に頑張っています。
(千里竹の会東町公園担当幹事谷本久雄)